もっとも重要なのは リピ-タ-率 です

満足度より重要な評価は リピ-タ-率 です

ボトックスの薬液は、どこの施設においても、まったく同じ品質です。ボトックス注射の違いとは、注射手技の違いに他なりません。施療を受けた方が感じる違いとは、すなわち、注射手技の違いです。

継続して施療を受けている400名にアンケ-ト調査したところ、82パ-セントの方が、満足と答えた。というような話を考えたときに、一度施療を受けて、それきり来なくなったひとたちは、母集団に含まれていません。定期的に通ってきている方々の数が、母集団になります。

一度施療を受けた方が、熟慮したうえで、次にもう一度同じ施設で施療を希望するか、それとも他の施設に移るか、がもっとも重要な指標だと私は考えます。来なくなった方を、私はものすごく気にします。いつもいつも気にかけているのですが、1年以上過ぎて、なかには4年過ぎてから、また施療を希望される方がいらっしゃいます。ボトックスを注射する時期は、あくまでも施療を受けるご本人が決めることです。お顔を拝見したときには、数年ぶんの心配が吹き飛びます。

ボトックス継続、脱落の学術報告

日本眼科学会の学術雑誌2018年12月号に、「眼瞼けいれん、片側顔面けいれんにおけるボツリヌス治療効果の比較」という題名の論文が掲載されています。御茶ノ水井上眼科病院の医師が執筆しています。眼瞼けいれんでは、878例(71.7%)が治療を継続、346例(28.3%)が治療から脱落した。片側顔面痙攣では、394例(75.9%)が治療を継続、125例(24.1%)が治療から脱落した。と報告しています。リピ-タ-率とは、治療を継続している割合のことです。100%から脱落率を引き算したものが、リピ-タ-率になります。

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