ボトックス注射 の不満

ボトックス注射を受ける方、受けた方が漏らす不満とは

これまで、6000回ほどのボトックス注射を施療してきましたので、いろいろなお声を聞いております。大切な自分の顔に、注射後に起きた変化に愕然とした。注射を受けようと初診したが、納得できずに再度は行かなかった。これらには、いくつかの解決しなければいけない事実が含まれています。

初診の際に感じる不満

街の眼科を受診しても、その医院でボトックスを注射してもらえるわけではありません。ボトックス注射の経験を積んだ医療機関へ紹介されます。紹介状を持参して受診するのだから、当然、深い知識と経験を積んだ医師に違いない、と期待して初診するわけです。自分が抱えている不自由な生活がどのくらい改善すると期待してよいのか、嫌なことは起きないのか、前もっていろいろと考えを巡らせていた事柄を、いくつも担当医師に質疑応答するのですが、その対応が通り一遍で済まされたり、分かりません、と返答されると、はたしてここに依頼してよいものか、と疑問に感じるものです。苦しんでいる自分に、親身になって考えて施療してくれる医師なのか、腕は確かなのかどうか、をそこで肌で感じるのです。

施療の際に感じる不満

医師は、続けざまに多数の患者を施療するので、「通常、このような施療になります」という考えで接します。これに対して、施療を受ける方は、「私ひとりに一番良い施療をしてください」と考えます。ここに大きなギャップが存在します。ですから、医師は明確な理念をもって、その方に親身になって施療しなければ、その期待に応えることはできません。直前のコンサルティング、お声のかけ方、皮膚への綿の当て方、注射針の入れ方、出血に対する迅速かつ確実な対応、注意事項の説明など、どれひとつ取っても、医師によって違いがあります。他の医療機関ではこんなことはなかった、ぜんぜん違う、これは誠に有り難い、あるいはこんな扱いで済まされては納得できない、という感情が出るのは当たり前のことです。

不満を訴えたときの医師の返答

ボトックス注射を受けたあとに生じた不満を医師に抗議したさいに、どのように対応、対処してくれるかは、大きな問題です。ここで医師を信用して「またここに通う」と考えるか、「話しても無駄だな」と考えるか、が、リピ-タ-率を決定するものと、私は考えております。

自分が考える注射方法を提案したときの医師の返答

医師は高度に専門職であり、独立した存在です。ですから、「この薬を処方してくれ」と言われて、その通りにするわけはありません。これは当たり前の原則です。ただし、ボトックス注射は繰り返し施療するものであり、あくまでも対症療法であり、施療を受ける方の喜び・満足が最優先されるものであると、私は考えます。数回施療をして、毎回コンサルティングをしますと、「この部位は良かった」「今回よりも前回の方が良かった」というお考えを頂戴します。さらには、「今回、良かったので、ここにも同じようにやってもらえないか」というようなご提案をいただくことが多くあります。医師が見ているのは、受診日だけですので、大部分の日の印象は、ご自身が一番よくご存知なわけです。ですから、そのご意見、ご提案がなるほど、というものであれば、どしどしその方向に試してみる価値がある、と私は考えて、実際にそのように施療しています。そして、確かに良い結果が出ています。しかしながら、ここに追加してもらったら、もっと良くなるのではないか、と医師に提案したが聞き入れてもらえなかった、という話はよく聞きます。