一言にまとめて表現すると、「以前には感じなかった目の不調すべて」が、症状になります。代表的なものを個別に示してみましょう。
まぶたの形が変わった
上のまぶたが下がる、というだけではなく、上下のまぶたの幅が狭まる、しかめっ面に見える、強いまばたきが増える、眉が下がる、まぶたの皮膚に皺が増える、という以前とは明らかに違う、顔の変化に気付きます。家族から指摘されることもあります。昔の写真を取り出して、見比べてみると、違いがはっきりします。
目が乾く
これは、自覚症状として頻度の高いものです。このため、ドライアイとして診断、治療されることが実にしばしばあります。
目が痛い
これも、とても多くみられる自覚症状で、複数の医療機関を受診したが、どこでも「眼にはたいした異常所見は認めません。病名がはっきりしません。」となることがしばしばあります。
光がまぶしい
まぶしくて、目を開けているのがつらい。目を閉じている方が楽である。これも、よくみられる症状です。
上のまぶたを指で持ち上げて物を見る
まぶたの筋肉が強く収縮して、継続してまぶたが開きにくくなると、常に指でまぶたを持ち上げて見るようになります。さらに状態が悪化すると、作業中に物が見えなくなる、歩いているときに、急にまぶたが閉じて、電柱にぶつかる、つまづいて転倒する、というように、生活する上での不自由が深刻になります。