眼瞼痙攣に対するボトックス注射は、痙攣箇所を確認して工夫すると、効果が高まる
2015年4月発行 Korean J Ophthalmol. 2015 Apr; 29(2): 115–120 に CHA Bundang Medical Center, CHA University, Seongnam, Korea の眼科から Clinical Outcomes of Individualized Botulinum Neurotoxin Type A Injection Techniques in Patients with Essential Blepharospasm の題名で、眼瞼痙攣の痙攣が強く出ている部位に着目して注射を入れることにより、従来の定型的な注射と較べ、症状が楽になった、という臨床報告が掲載されました。
私が以前から唱えていた、治療を受ける方ひとりひとりに合わせて注射を調節するという概念と共通するものです。執筆した医師たちは、
- the lateral orbital area, representing the orbital orbicularis-dominant group (ODG) (外側の眼瞼)
- the glabella, representing the corrugator-dominant group (CDG) (眉間)
- the ptosis, representing the palpebral part of the orbicularis-dominant group (PDG) (上眼瞼)
の3箇所に注目し、従来通常行われている注射方法とは異なり、痙攣の強い部分にボトックス注射を加えるというやり方で、良い結果を手にしました。「 CHA Bundang Medical Center blepharospasm 」でネット検索すると、この医学論文を読むことができます。注射部位も図示されています。